「京都駅周辺は人が多すぎて落ち着かない」という声は少なくありません。しかし、歩く方向と時間帯を少し変えるだけで、静寂に包まれた極上の京都体験が待っています。代表格が駅の南西に位置する真言宗総本山・東寺(教王護国寺)と、北西に鎮座する西本願寺(お西さん)です。
日本一の高さを誇る木造塔を有する東寺は、京都駅から徒歩約15分。春の桜や秋の紅葉シーズンに開催される東寺のライトアップ見どころは、ひょうたん池の水面に鏡のように映り込む五重塔の「逆さ五重塔」です。夜の闇に浮かび上がる国宝建築群と立体曼荼羅の荘厳さは息をのむ美しさで、昼間とは全く異なる神秘的な世界が広がります。
一方、浄土真宗本願寺派の本山である西本願寺の拝観時間は、朝5:30から夕方17:00(季節により閉門時間変動あり)となっており、早朝の参拝が狙い目です。早朝の御影堂や阿弥陀堂では、凛とした空気の中で朝のお勤め(晨朝参向)に参列でき、観光地の喧騒とは無縁の厳かな時間を過ごせます。
さらにディープな京都駅周辺の観光穴場として注目したいのが、駅東側の崇仁(すうじん)エリアに移転した京都市立芸術大学のオープンキャンパス空間や、駅から西へ徒歩10分の梅小路公園周辺です。緑豊かな敷地内には京都水族館や京都鉄道博物館があり、レトロな市電カフェや高架下のモダンな飲食店など、地元の人々が日常的にくつろぐ穏やかな空気が流れています。