多くの飼い主が陥りがちな決定的な誤解が、「夜間救急センターに行けば、病気が完全に治るまで入院・治療してもらえる」という思い込みです。
京都夜間どうぶつ救急センターは、あくまで「深夜帯の急変を食い止め、朝まで命をつなぐ応急処置施設」です。深夜2時を過ぎて診療時間が終了に向かうと、センター自体の診療機能はクローズされます。そのため、入院管理が必要な重篤患者であっても、翌朝の8時〜9時頃には原則として退院手続きを行い、かかりつけの動物病院へ搬送・転院させなければなりません。
つまり、夜間救急の役割は「ゴール」ではなく「中継点」です。夜間センターから発行される詳細な診療報告書、血液検査データ、X線画像データ等を受け取り、飼い主自身の手で朝一番にかかりつけ医へ引き継ぐ必要があります。この「翌朝の転院ミッション」を想定しておかないと、退院宣告を受けた際に「重病なのに追い出された」という誤解と不満を抱くことになります。