今回の厳しい措置を下したのは厚生労働省だ。同省は定期的な資格審査および外部からの指摘を契機に特別調査に着手した。厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会の答申を経て、厳正な手続きのもとで処分が決定された。内部調査の段階では大学側からの弁明も行われたが、不正の事実関係を覆すには至らなかったという。
行政側が今回これほど断固たる姿勢を示した背景には、過去の類似事例に対する世間の批判や、国会等で度々追及されてきた不正取得問題への危機感がある。悪質なケースに対して情状参酌の余地を残せば、制度そのものの公信力が崩壊する。そう判断した当局が、見せしめも含めた厳罰に踏み切ったのが今回の医療行政処分の裏側にある本音だ。