2026年3月初頭の夕刻、京都府南部の閑静な住宅街。下校途中の小学生たちが甲高いい声を響かせる中、事件は前触れもなく起きた。街頭に設置された自治体の防犯カメラには、一人で自宅に向かって歩く少年の姿がはっきりと残されていた。これが、現時点で確認されている最後の足取りだ。
「いつもなら笑顔で挨拶してくれる子やのに、あの日はどこかうつむいて、足を早めていた気がする」。目撃した近隣住民の高齢女性は、記憶をたどるように語った。カメラの映像が途切れた地点から自宅までは、わずか50メートル。その目と鼻の先の区間で、少年は忽然と消息を絶った。