井川氏の半生を振り返る上で欠かせないのが、誰もが羨む華麗な学歴とキャリアです。大王製紙の創業者・井川伊勢吉氏の孫として生まれた井川氏は、国内最難関校のひとつである筑波大学附属駒場中学校・高等学校を経て、東京大学法学部に現役合格を果たしました。
東大卒業後の1988年に大王製紙へ入社。単なる創業家の御曹司にとどまらず、家庭紙ブランド「エリエール」のマーケティング刷新や生産体制の合理化を主導し、経営者としての高い実務能力を発揮しました。専務、副社長を経て、2007年にはわずか42歳で代表取締役社長に就任。2011年には会長職に就くなど、若くして日本のトップ企業を牽引するリーダーとして脚光を浴びていました。
この卓越した頭脳とエリートコースでの成功体験があったからこそ、自身の過信がカジノの泥沼を深める皮肉な結果を生んでしまったとも指摘されています。