京本大我の舞台キャリアを振り返る上で外せないのが、東宝ミュージカルの最高峰『エリザベート』におけるオーストリア皇太子・ルドルフ役への抜擢です。2015年にオーディションを実力で勝ち取って帝国劇場の舞台に立って以来、2016年、2019年と3度にわたり同役を好演。繊細さと孤独、そして破滅へと向かう青年の苦悩を哀切な美声で歌い上げ、ミュージカルファンの間でも「孤高のルドルフ」として確固たる爪痕を残しました。
その後、2026年にはブロードウェイの傑作『ニュージーズ』日本初演で主人公ジャック役を熱演。躍動感あふれるダンスナンバーとともに、舞台狭しと駆け巡るエネルギッシュな座長としての姿を提示しました。さらに2026年の名作ロマンティック・コメディ『シェ・ラヴズ・ミー』では、不器用ながらも純真な青年ジョージ役をコミカルかつ上品に演じ分け、役者としての表現の幅を大きく広げています。
そして2026年、帝国劇場クロージング記念公演の一環として上演されたミュージカル『モーツァルト!』にて、タイトルロールであるヴォルフガング・モーツァルト役に抜擢。古川雄大とのダブルキャストで見せた魂を削るような歌唱と演技は、まさに彼のミュージカル俳優としての集大成となりました。数々の単独主演舞台を経て、今や演劇界になくてはならない主役級俳優としての評価を不動のものにしています。