日本国内のダート体系を語る上で欠かせないのが、中央競馬(JRA)と地方競馬(NAR)の構造的な差異です。
JRAの主要4場(東京・中山・京都・阪神)は広大な芝コースの内側にダートコースが配置されているのに対し、地方競馬は盛岡競馬場を除いて「全コースがダート」で構成されています。また、地方のダートコースはJRAに比べて砂が深く、直線が短く小回りの競馬場が多いため、より純粋なパワーと器用なコーナリング性能が要求されます。
これら中央と地方の垣根を越えてトップホースが激突する舞台が「ダートグレード競走」です。JRAのGI(フェブラリーステークス、チャンピオンズカップ)に加え、地方競馬で開催される全国交流競走には「JpnI・JpnII・JpnIII」の格付けがなされ、JBCクラシックや帝王賞、東京大賞典といった大舞台で日本一のダート王者が争われています。