美しすぎる街だからこそ、訪れる側に求められる節度とマナーがある。格子に触れたり、私有地である民家の玄関口に無断でカメラを向けたりする行為は厳に慎まなければならない。金沢市観光協会なども継続的にマナー啓発を行っているが、最も大切なのは、ここが歴史的な遺産であると同時に、今も市民が日常を営む生活空間であるという認識を持つことだ。
食べ歩きを避け、静寂を味わいながら一歩引いた視点でシャッターを切る。本物の大人の散策とは、街の景観を消費するのではなく、自分自身もその端正な風景の一部として調和するように佇むことではないだろうか。