ポイの扱い方をマスターしたら、次はターゲットの選定と位置取りの戦略に移ります。水槽の中を縦横無尽に泳ぎ回る大きな金魚に目を奪われがちですが、これは典型的な罠です。
すくいやすい金魚の選び方には明確な基準があります。狙うべきは、体長3〜4cm程度の小ぶりな個体で、水面近くでゆったりと呼吸している金魚です。大きすぎる個体やすばしっこい個体は、ポイの上で暴れて尾びれの一撃で和紙を粉砕してしまいます。
そして、最も重要な立ち回りが「すくう場所」です。水槽の中央で魚を追うのは厳禁です。達人は必ず水槽の壁際や四隅の角を利用します。
金魚をポイの枠で驚かせないように壁際へ誘導し、魚が壁に当たって進路を失い、一瞬動きを止めた瞬間が最大のチャンスです。金魚の頭側からポイを45度で静かに差し入れ、魚の重心がポイの中央に乗った瞬間に、水平かつ素早く上空ではなく「手前斜め上」へと引き上げます。魚を追いかけるのではなく、魚の進行方向にポイを置いて待つ「置きポイ」の感覚を掴むことが大量獲得への近道です。