国内のアクアコミュニティや飼育相談において、赤斑病治療で落命させてしまう飼育者には、極めて明確な「2大失敗パターン」が存在します。
失敗要因1:良かれと思って与える「給餌」による消化器破綻
「体力をつけさせたい」という親心から、病気の金魚に餌を与えてしまうケースです。エロモナス菌に侵されている金魚の内臓機能(特に腸管や肝腎機能)は極度の衰弱状態にあります。ここで消化にエネルギーを消費させると、体内の浸透圧調整や免疫応答に回すリソースが枯渇し、水質も瞬時に悪化します。治療期間中の金魚の赤斑病の絶食期間は最低でも5日〜7日間、重症時は完治の兆候が見えるまで2週間程度継続しても餓死することはありません。
失敗要因2:目分量による「塩分濃度不足」と水質急変
「塩をひとつまみ入れた」という不十分な塩浴では効果が得られません。淡水魚である金魚の体液塩分濃度は約0.5〜0.6%です。飼育水の塩分濃度を「正確に0.5%」に合わせることで、エラや皮膚から侵入する水分を排出するための浸透圧エネルギー負担を約90%カットできます。この浮いた体力を病原菌との戦いに振り向けさせるのが塩浴の真の目的です。