現在、名跡を守り続けているのが十一代目金原亭馬生です。1947年生まれの十一代目は、1969年に十代目馬生に入門し、「金原亭駒七」「金原亭志ん蔵」を経て、師匠没後の1992年に大名跡である「十一代目金原亭馬生」を襲名しました。
十一代目馬生の芸風は、奇をてらわない折り目正しい正統派の古典落語です。師匠・十代目が醸し出した艶や風情を大切に受け継ぎながら、聴き取りやすく丁寧な描写で物語の情景を浮かび上がらせます。落語協会においても長年にわたり理事などの要職を務め、寄席興行の屋台骨を支える重鎮として演芸関係者から厚い信頼を寄せられています。
「派手なメディア露出よりも寄席の高座を何より大切にする」という職人気質の姿勢は、鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場といった都内各定席の観客から「いつ聴いても安心できる確かな高座」として極めて高い評価を得ています。