『BLEACH 千年血戦篇』において、読者の度肝を抜いたのが霊王の左腕たる滅却師(クインシー)、ペルニダ・パルンカジャスとの死闘です。自身の神経を触手のように射出して相手の肉体を強制支配する「強制執行(ジ・エグゼキューション)」と無限の進化能力を持つペルニダに対し、マユリが繰り出したのが金色疋殺地蔵 魔胎伏印症体(こんじきあしそぎじぞう・またいふくいんしょうたい)でした。
魔胎伏印症体は、皮膚が暗褐色で腹部が巨大に膨れ上がった妊婦のような異様を誇り、戦闘中にマユリが送り込んだ敵の生体データを元に、その敵を倒すためだけに特化・改造された新たな疋殺地蔵をその場で産み落とすという生体兵器マザーマシンです。
金色疋殺地蔵のペルニダ戦において産み落とされた赤子は、以下の狂気的なカウンター仕様を備えていました。
- 体表に7万層に及ぶ神経皮膜を積層:ペルニダの神経針が刺さった瞬間に激痛を自ら発生させ、その刺激信号で相手の神経を逆探知・迎撃。
- 神経を持たない無痛覚表皮の生成:支配神経の侵入を根本からシャットアウト。
- 無数の牙による直接捕食:相手を咀嚼し物理的にすり潰す。
「一度折れた卍解は二度と元には戻らない」という死神の世界における絶対原則を、マユリは斬魄刀を自らの手で改造し続けるという禁忌の技術によって完全に無力化しています。刀そのものの構造を作り変えているため、破損しようが自爆させようが、何度でも異なる機能を持つ兵器として再誕生させることができるのです。