本作は、後に社会現象となる「不倫ドラマ」というジャンルの先駆けであり、同時にバブル期に隆盛を極める「トレンディドラマ」の直接的なルーツでもある。洋楽BGMの巧みな使用や洗練されたファッションなど、視覚・聴覚的な演出スタイルはまさに時代を先取りしていた。
しかし、単なるおしゃれな恋愛ドラマとは一線を画す。甘い恋の駆け引きだけでなく、結婚生活の空虚さや選択の重み、人間が抱える根本的な孤独といったテーマに誠実に向き合っていたからだ。だからこそ、一時の流行にとどまらず、40年以上が経過した現在でも金字塔として輝き続けている。