テレビ東京の人気ドラマ『孤独のグルメ』で描かれるような、ふらりと立ち寄って直感で暖簾をくぐる喜びも錦糸町には色濃く息づいている。赤提灯が灯る横丁で、瓶ビールを傾けながらカウンター越しに注文を通す時間は至福だ。
一方で、食べログなどのレビューサイトで4点近い高評価を叩き出す完全予約制の名店も同居する。アルゴリズムが弾き出す点数に一喜一憂することなく、愚直に魚と向き合う昔気質の親父がいるかと思えば、最新のデジタル予約台帳を駆使して世界中から食通を集める店もある。この雑多なグラデーションこそが、飲食業のるつぼ・錦糸町の底力だ。