当時、今井美樹に対する世間の視線は極めて厳しいものでした。CM契約を多数抱えるトップカルチャーアイコンであっただけに、清純派イメージとの落差が視聴者に強い不信感を与えたためです。
当時の女性誌アンケートやワイドショーの特集では、「最も共感できないタレント」「友達にしたくない女性芸能人」の上位に名前が挙げられる事態となりました。現在でもネット掲示板やSNSでは、以下のような複雑な声が語り継がれています。
- 「『PRIDE』という曲は名曲だしメロディも美しいけれど、どうしても制作の背景にある山下久美子さんの涙がちらついて素直に聴けない。」
- 「親友の家に遊びに行っていた人が夫を連れ去るという構図は、女性にとって最大のトラウマ案件。自伝を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。」
- 「布袋さんのギタリストとしての才能と今井さんの声の相性が奇跡的だったのは事実。ただし、倫理的な問題と芸術的な成功は別問題として語られるべき。」
昭和から平成にかけての日本の芸能界において、ここまで「親友関係の破綻」と「ヒット曲の誕生」が密接にリンクした事例は他に類を見ず、30年近く経過した現代でも検索され続ける理由となっています。