ネット上のコスメコミュニティ(アットコスメやLIPS)やSNSの投稿を網羅的に分析すると、近江兄弟社に対するユーザー評価には際立った共通点が存在する。それは「派手な宣伝はないが、使ってみると裏切られない圧倒的な実用性」という声だ。
看板商品である薬用リップスティックに対しては、「学生時代から20年使い続けているが荒れたことがない」「ドラッグストアで2本入りが200円前後で買える神コスパ」「口紅の下地としてベタつかず相性が抜群」といった、日常使いにおける信頼性が極めて高い。大々的なテレビCMを展開しない分、棚の最前線ではなく下段に置かれがちだが、指名買いを続ける固定ファン層が底堅い売上を支えている。
さらに近年、若年層や敏感肌層から熱烈な支持を集めているのが、スキンケアブランド「ベルディオ(VERDIO)」シリーズの日焼け止めだ。日焼け止め特有のきしみ感や皮膜感を嫌う層から「紫外線吸収剤フリーのノンケミカル処方なのに白浮きしない」「せっけんで簡単に落とせて肌トラブルが激減した」と口コミが拡散。2026年から2026年にかけて、敏感肌用UV市場において「隠れた名品」としてドラッグストアの店頭で目立つ配置を獲得する事例が相次いでいる。
公式発表資料によると、同社は2026年11月に公式オンラインショップを開設し、2026年に入ってからも新製品情報を精力的に発信している。従来のリテール卸売だけでなく、メーカー直販のEC体制を整備したことで、地方の直営店でしか手に入りにくかった限定コスメや大容量ポンプタイプのスキンケア製品が全国へ届く仕組みが整った。手堅い実力派ブランドとしての立ち位置は、令和のデジタル環境下でさらに強固になっている。