そもそも、なぜこれほどまでに世界中で愛され続けるのか。その源流は1940年代、天才アニメーターであるウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラの黄金コンビによって生み出された数々の短編作品に遡る。台詞を極限まで削ぎ落とし、身体的アクションと緻密な間合いだけで笑いを生み出すスラップスティック・コメディの表現様式は、当時のアメリカン・カルチャーに革命をもたらした。
時代が移り変わっても色褪せないその映像表現は、海外アニメーションの歴史における不滅の金字塔だ。スクリーン上で繰り広げられるナンセンスで愛おしい追いかけっこが、現代のクリエイターたちのインスピレーションを刺激し続けている。