今回の詐欺行為で特筆すべきは、決済プロセスの異常な自然さだ。多くの被害者は、購入手続きを済ませた直後には「詐欺に遭った」と気づいていない。チケット発行代行会社を装う偽の自動送信メールが即座に届き、「後日、発券用番号をマイページにて案内します」といったアナウンスがなされていたためだ。
しかし、開催日が近づくにつれてマイページへのアクセスが不可となり、問い合わせフォームも突如としてエラーを返すようになる。決済手段もクレジットカードのみならず、コード決済や電子マネーのギフトカード番号を直接入力させる形態など多岐にわたっていた。決済代行業者を介さない直接取引を誘発する仕掛けが張り巡らされていたのだ。