ネット上の情報や噂話の中には、実態と乖離した誤解が少なからず存在します。受験戦略を誤らないために、代表的な3つの盲点を整理しておきましょう。
誤解①:「近大マグロは奈良キャンパスの生け簀で泳いでいる?」
最も多い誤解のひとつですが、クロマグロの本格的な海上養殖実証実験は、和歌山県白浜町や串本町などの水産研究所(臨海実験場)で行われています。奈良キャンパス内にあるのは、分子生物学的解析や飼料研究を行うラボ施設や陸上循環飼育システム等の研究設備です。ただし、学部3年次以降の実習や卒業研究では和歌山等の研究施設に長期滞在して研究を行うプログラムが整備されており、奈良を拠点としながら現場直結の研究に携わることが可能です。
誤解②:「奈良の山奥で生活や通学が不便すぎる?」
「通学が困難」というイメージを持たれがちですが、最寄りの富雄駅は近鉄奈良線の快速急行・急行停車駅(時間帯による)や準急が利用でき、大阪難波駅から富雄駅までは電車で約30分と、大阪市内からのアクセス性は極めて良好です。富雄駅周辺や学研奈良登美ヶ丘駅周辺は学生向けワンルームマンションや飲食店・スーパーが充実しており、一人暮らしの住環境としての家賃相場も大阪都心部より手頃であるため、下宿生からの生活満足度は非常に高い水準にあります。
誤解③:「私立農学部は学費が高く、実験設備は国公立に劣る?」
私立大学農学部の初年度納入金は約160万〜180万円前後が相場であり、国公立大学と比較すると確かに学費面での負担は生じます。しかし近畿大学は、民間の受託研究費受入額や産学連携実績において全国トップクラスを誇ります。その潤沢な研究資金が最先端の質量分析計、次世代シーケンサー、電子顕微鏡などの設備投資に直接還元されており、研究設備の充実度においては地方国公立大学を凌駕する分野も多数存在します。