結婚からわずか1年後、二人は凄惨な試練に直面する。1974年、生後わずか数ヶ月の長女・真由子が身代金目的で誘拐されるという衝撃的な事件が発生したのだ。日本テレビをはじめとする各テレビ局や新聞メディアが24時間体制で報道を続け、日本中が息をのんで事態を見守った。事件は無事に解決し真由子も救出されたが、この危機が夫婦の絆を決定的に強固なものにした。
さらに後年、津川が手掛けた玩具事業の失敗により数億円を超える多額の負債を抱えた際も、朝丘は一切夫を責めなかった。自身の絵画コレクションや所有物件を差し出して補填し、「夫がやりたいことをやったのだから」と微笑んだというエピソードは、芸能界における彼女の規格外の度量を示す語り草となっている。