かつて名古屋の夜といえば、中区錦三丁目の一強体制が続いていた。だが、昨今の過度な値上がりや過剰な呼び込みに嫌気が差した夜遊び巧者たちが、次なる目的地として選んでいるのが大曽根だ。
名古屋鉄道株式会社の瀬戸線やJR、地下鉄が交差する大曽根駅は、春日井や小牧、守山区方面への帰路に位置する絶好のハブ拠点。都心部で終電を気にしながら飲むよりも、一歩手前の大曽根で腰を据えて遊ぶビジネスマンが急増している。高級クラブのような格式張った緊張感ではなく、肩肘張らずにハイレベルな接客を楽しめる絶妙な距離感が、目の肥えた客たちを引き寄せて離さない。