和装において、正面と同じくらい視線を集めるのが「後ろ姿とうなじ」です。着物美人の後ろ姿がハッとするほど美しいのは、衿の後ろ(衣紋)の抜き加減とヘアスタイルの絶妙な空間設計にあります。
うなじを最も綺麗に見せる黄金比は、「衣紋の抜きを握りこぶし1個分(約7〜8cm)」に設定すること。抜きすぎると下品な印象になり、詰まりすぎると首が短く見えて息苦しい印象を与えます。
髪型は、シニヨンや夜会巻きなどのアップスタイルを基本にしつつ、耳の後ろからうなじにかけてのラインをすっきりと露出させるのがポイントです。おくれ毛を出しすぎると着物の重厚感に負けて生活感が出てしまうため、スタイリング剤で襟足をタイトにまとめ、清潔感とほのかな色香を両立させましょう。