液剤や外用薬は、固形製剤よりもはるかにシビアな衛生管理が求められる。なかでも点眼薬は、開封した瞬間から空気中の浮遊菌やまつ毛・皮膚の常在菌に晒される。防腐剤が含まれている一般的な目薬であっても、開封後の使用期限は約1か月が限度だ。防腐剤無添加の使い切りタイプに至っては、開封したその日のうちに破棄しなければならない。
容器の先端が白く濁っていたり、内部に浮遊物が見えたりする目薬を点眼すれば、角膜炎や重篤な結膜感染症を引き起こす恐れがある。また、小児科で頻繁に処方される水薬やシロップ剤も極めてデリケートだ。甘味をつけるための糖分が豊富に含まれているため、雑菌やカビにとって格好の温床となる。
シロップ剤の安全な使用可能期間は、冷蔵庫保管であっても原則として処方日数分、長くても1週間から2週間程度である。子どもが飲み残した甘いシロップを「また熱が出たときのために」と冷蔵庫に何カ月も放置することは、細菌のかたまりを保存しているようなものだ。