海外で生まれたスティックのりは、日本の卓越した技術力によってさらなる進化を遂げた。その代表格が、株式会社トンボ鉛筆が開発した「消えいろピット(PiT)」だ。塗った場所が青色で視認でき、乾くと透明に変わるこの仕組みは、塗り残しやはみ出しを防ぐ画期的な発明として日本のオフィスや学校を席巻した。
近年ではコクヨ株式会社がデザインオフィスnendoと協業して開発した「GLOO(グルー)」が大きな注目を集めている。従来の円形から角型へと形状を刷新し、プリントの四隅までピタリと塗りやすい機能美を提示した。日本の文房具・接着剤製造業界は、単なる接着力にとどまらず、使い手の所作や机の上の美観まで計算し尽くしたイノベーションを今なお生み出し続けている。