この店を訪れたなら、看板メニューである巨大な丼を素通りすることはできない。直径20センチを超える圧倒的な大きさの丼に、これでもかと盛り付けられた新鮮な海の幸。生しらす、釜揚げしらす、ネギトロ、ハマチ、サーモン、イクラなど、彩り豊かなネタが器を埋め尽くす光景は、もはや一つの芸術だ。
圧巻なのはその量だけではない。中央に添えられた卵を崩し、特製のポン酢や出汁醤油を回しかけて一気に頬張る瞬間の幸福感。それぞれのネタが持つ脂の乗りと、しらすの繊細な味わいが絶妙なハーモニーを奏でる。見た目のインパクトに目を奪われがちだが、一口ごとに計算された味のグラデーションに、職人の細やかな配慮が伺える。