Q1:ディンプルキーなのに鍵が入るけど回らないのはなぜですか?
A1:ディンプルキーは表面や側面に多数の窪みがあり、内部ピンの許容誤差が0.01〜0.05ミリと極めて精密です。ポケットの綿埃や皮脂が窪みに詰まっているだけでピンが正しい位置まで持ち上がらなくなります。使わなくなった歯ブラシで鍵本体の窪みを丁寧に水洗い・乾燥させ、鍵穴を掃除機やエアダスターで清掃することで解決するケースが非常に多く見られます。
Q2:鍵穴に誤ってKURE 5-56を吹き込んでしまいました。今からできる復旧方法はありますか?
A2:直後であれば、速乾性の「パーツクリーナー(脱脂洗浄剤)」を鍵穴にノズルで大量に吹き込み、内部の油分と混ざった埃を洗い流す方法があります。ただし、錠前内部の必要最低限の初期潤滑グリスまで溶かしてしまう恐れがあるため、洗浄液が完全に乾燥した後に必ず鍵穴専用の粉末潤滑剤(キースムーサー等)を補給する必要があります。すでに粘着化して固着している場合は、シリンダーの分解洗浄を業者に依頼してください。
Q3:専用潤滑スプレーがないとき、シリコンスプレーやミシン油を代用しても良いですか?
A3:シリコンスプレーやミシン油の代用は避けてください。シリコン被膜や液状油は埃を吸着・堆積させる性質があり、短期的には回るようになっても数カ月以内に高確率で再発・悪化します。手元に専用スプレーがない場合の代用は「濃い鉛筆(B〜2B以上)の芯の粉末」のみに限定するのが鉄則です。
Q4:鍵が途中で折れて鍵穴に残ってしまいました。接着剤で引っ張り出せますか?
A4:絶対にやってはいけません。折れた鍵の断面に瞬間接着剤を塗って引き抜こうとする失敗例が多発していますが、接着剤がシリンダー内部のピンや内筒の隙間に流れ込み、シリンダー全体が一体化して完全に固着します。こうなると鍵穴からの救出は100%不可能になり、ドリルでシリンダーを破壊して全交換するしかなくなります。