東京を代表する歴史的祭礼の筆頭といえば、神田明神で執り行われる神田祭だ。そのルーツを辿ると、江戸幕府を開いた徳川家康に行き着く。家康が関ヶ原の戦いに臨む際、神田明神に戦勝祈願を行い、見事に天下統一を果たしたことから、幕府の手厚い保護を受けることとなった。江戸城内への神輿入れを許された「天下祭」としての誇りは、今も秋葉原や神田の街並みに色濃く残っている。
豪華絢爛な釼鎧(けんがい)や山車が連なる巡行は、圧巻の一言に尽きる。現代の高層ビル群と伝統的な装束を纏った行列が織りなすコントラストは、新旧が同居する東京ならではの景色だ。数百年を超えて受け継がれてきた氏子たちの熱情が、路上を埋め尽くす観衆を魅了し続けている。