多くの国民が菅氏の健康状態に違和感を覚えた背景には、特定の会見や演説での「手の震え」と「呂律(ろれつ)の回りづらさ」がありました。
首相在任中から菅氏は「原稿を正確に読み上げる」実務型の会見スタイルを貫いていましたが、政権交代後や党内抗争が激化した局面では、明らかに疲労の色が濃く、発声が聞き取りにくくなる場面が散見されました。この現象には主に以下の要因が関係していると分析されています。
- 極度の緊張とプレッシャー:党内の重要局面や選挙応援など、一言の失言も許されない極限状態でのアドレナリン分泌と筋肉のこわばり。
- 長時間の立ち仕事と脱水・疲労:全国各地を飛び回る遊説日程による睡眠不足や体力消耗。
- 加齢に伴う発声器官の衰え:70代後半という年齢からくる口周りの筋力変化。
政治記者の間でも「極度の過密日程が重なった際に一時的に口ごもることはあったが、個別取材での受け答えや政策議論の場では明晰そのもの」と証言されており、脳梗塞などの後遺症ではなく、一時的な極度の疲労蓄積が表面化したものと捉えられています。