1990年代後半、菅野美穂はバラエティ番組で見せる天真爛漫なキャラクターで絶大な人気を博していた。しかし、そのイメージを自ら打ち破るかのように発表されたのが、1997年の写真集『NUDITY』だった。
この決断は当時の芸能界に激震走らせた。単なる話題作りではない。彼女の中に眠る「表現者としての飢え」が、その決断を後押ししたことは明白だった。この写真集を機に、彼女の役柄は一気に深みを増していく。単にかわいいだけの女の子から、狂気や深い悲しみを抱えた複雑な女性像へ。彼女の「脱皮」は、日本映画界における彼女の立ち位置を決定づけるものとなった。