菅田将暉のヘアヒストリーは、日本におけるメンズヘアトレンドの変遷そのものといっても過言ではありません。代表的な4大スタイルと、社会現象を巻き起こした象徴的なビジュアルを振り返ります。
1. 男らしさとストイックさが光る「短髪・ベリーショート・坊主」
映画『火花』や『アルキメデスの大戦』で見せた潔い短髪や坊主スタイルは、ファンのみならず業界内でも大きな反響を呼びました。彼が坊主やベリーショートにする明確な理由は、「役柄への完全な没入と作品に対する誠実さ」にあります。自身のラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』でも「髪型が変わることで役のスイッチが入る」と語っていた通り、頭の骨格を露わにすることでキャラクターの泥臭さやリアリティを生々しく表現しました。
2. トレンドの火付け役となった「マッシュウルフ&ネオウルフ」
メンズのウルフカット人気を再燃させた決定打が、菅田将暉のレイヤードウルフです。襟足をやや長めに残し、トップに動きをつけたシルエットは、どこか昭和のロックスターを彷彿とさせながらも極めて現代的。古着ファッションとの相性も抜群で、ストリートカルチャーを愛する若者たちのアイコンとして定着しました。
3. アイデンティティを確立した「スパイラルパーマ&センターパート」
菅田将暉の代名詞ともいえるのが、強めのリッジを効かせたスパイラルパーマや無造作なセンターパートです。ウェットな質感に仕上げることで、アンニュイな色気とミステリアスな雰囲気を両立。ドラマ『コントが始まる』などでも見られたこの質感は、パーマ男子急増の決定的な要因となりました。
4. 社会現象となった『ミステリと言う勿れ』の久能整ヘア
ドラマ・映画『ミステリと言う勿れ』で主人公・久能整(くのう ととのう)を演じた際のボリューミーな天然パーマ風アフロヘアは、原作の再現度の高さとともに圧倒的なインパクトを残しました。特殊なパーマ技術と丁寧なブローで作り込まれたあのシルエットは、ヘアスタイルがキャラクターの心理的シェルター(外界との境界線)として機能することを証明した好例です。
5. サブカルチャーの金字塔「ハイトーン・金髪」
映画『溺れるナイフ』などで見せた透き通るような金髪マッシュは、美しさと危うさを同居させた伝説的なビジュアルとして今なお語り継がれています。色素の薄いハイトーンカラーと黒眉のコントラストは、多くのフォロワーを生み出しました。