ドリフターズの歴史を語る上で欠かせないのが、弟分であり最高の相棒でもあった志村けんの存在だ。二人が見せた息の合ったコントは、日本中を爆笑の渦に巻き込んだ。志村けんとの固い絆は私生活での噂や外部の雑音を寄せ付けない強固なものであり、二人が追求したのは純粋なエンターテインメントの美学だった。
また、彼らが所属する大手芸能事務所「イザワオフィス」の管理体制も大きな役割を果たしている。タレントのパブリックイメージを保護し、政治や宗教のカラーが過度につくことを避ける企業戦略が徹底されていた。事務所の厳格なスタンスにより、加藤茶が特定の団体と密接なビジネスや宣伝活動を行うこと自体が構造的にあり得なかったのである。