コメディアンとしての印象が強い加藤茶だが、その原点は本格派のミュージシャンにある。昭和歌謡・バンド全盛の時代、彼はザ・ドリフターズのドラマーとして音楽シーンの第一線で活躍していた。
鋭いリズム感と力強いドラミングは、プロの音楽関係者からも高く評価されていた。ステージ上でジャズやロックンロールのリズムを自在に刻む姿は、まさに生粋のロックミュージシャン。お笑いのコントで見せる軽妙なフットワークも、この確固たるテンポ感と身体能力から生み出されたものだ。ドラムセットに向かい、汗を流しながらスティックを振るう若い頃の映像は、見る者を一瞬で惹きつける迫力に満ちている。