多くの消費者が犯す最大の過ちは、スマートフォンの画面で価格.comの最安値をいきなり家電販売員に突きつけ、「ここまで下げて」と要求することだ。無店舗型のネット専業ショップが提示する限界ギリギリの数字は、家賃や人件費、展示コストを背負う実店舗にとって物理的に不可能なケースが多い。喧嘩腰の態度は店員のモチベーションを削ぎ、社内稟議を通そうという情熱を奪い去ってしまう。
プロの家電販売員を味方につけるには、画面の見せ方に配慮が必要だ。「ネット専業の無名ショップ」ではなく、「近隣の大手量販店」や「信頼できる大手ECサイト」の価格を比較基準として提示するのが鉄則である。「こちらの店舗で気持ちよく買いたいので、この条件に少しでも近づけてもらえませんか」と敬意を込めて相談を持ちかける。店員も人間であり、ノルマを抱える一員だ。協力的な客に対してこそ、奥の手である店長決済や端数カットのカードを切りたくなる。