吉澤閑也の多面的な魅力は、カルチャーやスポーツのフィールドでも開花しています。小・中学生時代から本格的に打ち込んできたバスケットボールへの情熱は、単なるタレントの趣味枠をはるかに凌駕しています。Bリーグの中継番組や関連特番では、戦術眼に基づいた的確な実況解説を披露。現役プロ選手との対談でも専門用語を交えた深い議論を展開し、スポーツメディアの関係者からも高いリスペクトを集めています。
その一方で、バラエティ番組では「お笑い・一発 gag 担当」を自認し、果敢にボケては周囲にいじられるという、高度なピエロ役を自ら引き受けます。この特異なバランス感覚の源泉にあるのが、5人兄弟の末っ子として培われた処世術です。上にお兄ちゃんが3人、お姉ちゃんが1人いる大家族環境では、自己主張の強さだけでは生き残れません。「誰が怒っているか」「誰が落ち込んでいるか」「今、場を和ませるために必要なアクションは何か」を無意識に察知するセンサーが幼少期から鍛え上げられていたのです。
個性と自己主張が激しく衝突しがちなボーイズグループの中で、吉澤が柔らかなクッションとなってエゴの摩擦を吸収する。彼がグループの「お父さん」と称される所以は、力で引っ張る統率力ではなく、全員の居場所を確保する包容力にあります。