なぜサンリオキャラクターは、立体化されたときにもこれほど愛らしく、破綻のない美しさを保てるのか。その根底には、長年にわたりキャラクターを育て上げてきた歴代デザイナーたちの揺るぎない哲学が存在する。長きにわたりハローキティの魅力を世界へと押し広げてきた山口裕子のディレクションは、三次元のどの角度から見つめても黄金比を失わない普遍的な造形美を確立した。
また、シナモロールの生みの親である奥村心雪が描く、空気をはらんだような愛らしいフォルムと繊細な色使いは、カプセルトイの極小スペースの中でも完璧に息づいている。いたずらっぽい表情で絶大な支持を集めるクロミの立体化においても、小悪魔的な魅力と愛嬌が絶妙なバランスで共存する。二次元のイラストをただ立体にするのではなく、キャラクターの魂そのものをカプセルへ閉じ込める情熱が、コレクターを惹きつけてやまない。