彼女のキャリアを振り返る上で外せないのが、NHKの大河ドラマ『光る君へ』での熱演だ。主人公・紫式部(まひろ)の波乱に満ちた生涯を演じきり、晩年の姿を描き出す場面では高度な特殊メイクが施された。時の流れをリアルに表現するため、毛髪の質感を細部まで作り込むクラフトマンシップが光っていた。
作品ごとに自らのビジュアルを大胆に変貌させるスタイルは、彼女の真骨頂と言える。若き日の瑞々しさから晩年の重厚感まで演じ分ける技術は、テレビドラマ業界でも高く評価されている。今回の噂も、そうした徹底した役作りが生み出した「名誉ある勘違い」が発端の一つだった。