日本の競馬シーンを牽引する大箱コースでも、その表情は対極的だ。広大な直線と高低差を誇る東京競馬場では、開催が進むにつれて内側の芝が掘れ、外差しが決まりやすくなるのが通例とされてきた。だが、路盤管理技術が飛躍した昨今では、開催最終週であってもインコースが驚異的な粘りを見せるケースが珍しくない。仮柵の移動(コース替わり)直後は、内ラチ沿いを通った馬だけに強烈なトラックバイアスが味方する。
これに対し、改修を経て排水性が劇的に向上した京都競馬場は、雨の影響をどう受け止めるかが最大の焦点となる。水捌けの良さが仇となって外側から乾き始めるのか、あるいはインコースが死に馬場と化すのか。コーナーのカーブ形状や勾配の違いが、各馬の走力バランスを狂わせる。両コースの特性を把握せずして、週末のメインレースを攻略することは不可能に近い。