すっちー氏の芸歴を語る上で欠かせないのが、かつて結成していたお笑いコンビ「ビッキーズ」での活動です。
1996年に木部信彦氏と結成したビッキーズは、テンポの良い正統派しゃべくり漫才で関西の賞レースを席巻しました。漫才の冒頭で客席に向かって飴をばらまくパフォーマンスは当時のトレードマークであり、関西のお笑いファンにとっておなじみの光景でした。数々のネタ番組やバラエティで活躍し、将来を嘱望されていた人気コンビでした。
転機が訪れたのは2007年10月のことです。相方の木部氏が芸能界を引退して実業家の道へ進むことになり、ビッキーズは惜しまれつつ解散を発表。ピン芸人となったすっちー氏は、周囲の強い勧めや自身の笑いへの情熱から、同年吉本新喜劇への入団を決断しました。
漫才師としてすでに確固たるキャリアを築いていた彼にとって、伝統ある新喜劇の舞台で一から下積みを行うことは大きな挑戦でした。しかし、漫才で培った圧倒的な間(ま)の良さとツッコミの技術を武器に、瞬く間に劇団内で頭角を現していくことになります。