アクリル画初心者が最も混同しやすい画材が「ジェッソ」と「モデリングペースト」です。どちらも白いペースト状の画材ですが、その配合比率と物理的役割は根本から異なります。
ジェッソモデリングペースト違いの核心は、「下地(プライマー)か、盛り上げ材(テクスチャ材)か」という点にあります。
- ジェッソの主目的:「平面的な下地作り」。支持体の表面全体に薄く均一に広げ、吸込み止めと絵具の定着力を付与する。厚塗りをすると乾燥時に収縮して割れるリスクがある。
- モデリングペーストの主目的:「立体的なマチエール作り」。大理石粉末や高粘度アクリル樹脂を配合しており、ペインティングナイフ等で数ミリ〜数センチ単位で盛り上げてもひび割れしにくい。
したがって、画面に立体的な凹凸や岩肌のような重厚な質感を作りたい場合は、まずモデリングペーストで凹凸を造形し、乾燥させた上からジェッソを塗って吸込みと発色を整える、という手順を踏むのがプロの基本工程です。