群馬県みなかみ町に位置するノルン水上スキー場。都心からのアクセスが良く、日帰り客で賑わうこのゲレンデで、沖聖子はスキースクールの校長に就任した。プレイヤーとしての実績を手放し、マネジメントと教育の現場に全力を注ぐ決意を固めた瞬間だった。
彼女が着手したのは、従来のスキースクールが抱えていた慣習の打倒だ。
「半日や一日単位の拘束時間が長く、費用も高い」「グループ校では初心者が放置されがち」という利用者の心理的ハードルに着目。短時間かつピンポイントで学べるプライベートレッスンの導入を推進した。15分や30分という短時間プログラムを設定し、受講者が疲れる前に確実な上達を実感できる仕組みを整えた。
結果として、受講者の満足度は飛躍的に向上。初心者が挫折することなく、リピーターへと育っていく好循環を生み出した。