現代のボートレースは1号艇のインコースが圧倒的に有利とされる時代だ。しかし、彼の真骨頂は単なるイン逃げの巧みさにとどまらない。3コースや4コースといった中枠から解き放たれる「まくり差し」のスピードと精度は、まさに絶品の一言に尽きる。
一瞬の隙を見逃さず、先行する艇の引き波を鋭い角度で切り裂くハンドルワーク。旋回速度を落とさずに艇を内側に押し込む技術は、他のA1級トップレーサーたちですら舌を巻くレベルだ。不利な展開からでも一気にレースをひっくり返す展開力こそが、全国のレース場を沸かせ続ける源泉となっている。