スター精密の圧倒的な競争力を生み出しているのが、工作機械事業と特機事業(プリンター)という明確な強みを持つ2大セグメントです。
工作機械事業の中核を成すのは、極小部品を超高精度で削り出す「スイス型自動旋盤」です。直径数ミリ以下の微細な金属加工を得意とし、腕時計の部品加工からスタートした技術は、今やスマートフォン内部のコネクタ、自動車の電子制御部品、さらにはインプラントや骨接合用スクリューといった医療機器分野にまで広がっています。とりわけ医療分野では、難削材であるチタンやステンレスを微細加工する技術において、世界中の工場から指名買いされるポジションを確立しました。
もう一方の柱である特機事業では、店舗のレジやフードデリバリー端末で活躍するmPOS用レシートプリンターを展開しています。小型かつ洗練されたデザインと高い接続信頼性が評価され、欧米やアジアの飲食・小売チェーンを中心にシェアを拡大。ハードウェアの製造にとどまらず、タブレットPOSとシームレスに連携するソフトウェア開発キット(SDK)を提供するなど、使い勝手の良さで顧客を囲い込んでいます。