看板メニューである「チキン・ギィロースト」は、一口で概念が変わる名作だ。澄ましバター(ギィ)でじっくりと炒め上げられた鶏肉に、特製のビャドギ唐辛子ペーストが絡みつく。コク、辛み、香ばしさの三重奏。芳醇なギィの香りが鼻腔をくすぐった直後、強烈なスパイスのパンチが追いかけてくる。
さらに、毎朝市場から仕入れられる鮮魚を使ったフィッシュカレーも見逃せない。真鯛やカツオ、時には大きな渡り蟹がまるごと鍋に投入される。魚介の出汁が染み出たスープは濃厚でありながら後味が驚くほど清々しい。伝統的な薄焼きせんべい状の米生地「コリ・ロッティ」にカレーを染み込ませて味わうスタイルは、一度体験すると引き返せない中毒性を持っている。