「持った瞬間に『重っ!』と声が出る」。初めて手に取った人が口を揃える理由、それが名物「あん食」だ。北海道産小豆を贅沢に使用した粒あんが、生クリームを練り込んだ独自の食パン生地にこれでもかと渦を巻いている。1.5斤で約1キログラムという規格外の重量感は、まさに圧巻の一言に尽きる。
焼き上がり時間は朝の開店直後から昼前にかけて順次店頭へ並ぶが、絶対に手に入れたいなら午前中の訪問が鉄則だ。特に週末や観光シーズンともなると、正午を過ぎた頃には「本日分完売」の札が掲げられることも珍しくない。創業者の冨士田徹氏が培った妥協なき職人魂が、このズッシリとした黄金比率を支えている。神戸ご当地グルメの筆頭格として、朝一番の焼き立てを狙うのが最も確実だ。