転機となったのは、ヒロインを務めたNHKの『連続テレビ小説 まれ』の放送期だろう。朝ドラの看板を背負い、天真爛漫なキャラクターを演じるなかで、本人の真面目すぎる性格がメディアを通じて過剰に可視化された。「いつでも100%全力」という姿勢は、朝の茶の間に爽やかさを届けた反面、一部の視聴者には「息が詰まる」「完璧主義の押し付け」として受け取られてしまう皮肉な摩擦を生んだ。
体育大学出身ならではの驚異的な身体能力とストイックさも、時として仇となった。深夜の生放送マラソンで見せた鬼気迫る激走は日本中を感動させたが、その後のバラエティ出演では、その純粋さゆえのコメントが「天然を装っているのではないか」という穿った見方を誘発した。真摯であればあるほど嘘っぽく見られてしまうという、現代メディアの残酷なパラドックスである。