なぜ人々は、これほどまでに石田社長のビジュアルに惹きつけられるのか。テレビCMの多くがスタイリッシュな4K映像やCGを駆使する現代において、夢グループのCMはあえて「昭和のローカル番組」のような手作り感を前面に出している。
素朴で少し不器用さを感じさせる石田社長の佇まいは、視聴者に圧倒的な安心感を与える。完璧に洗練されたモデルが紹介する商品よりも、少し髪型にツッコミどころがある親戚のおじさんのような人物が「これ、安くするよ」と語りかける方が、心理的な壁がスッと下がるのだ。髪型への疑問すらも、視聴者を画面に繋ぎ止める巧みなフックとして機能している。