SNSや乗船ブログで「最悪だった」と投稿される最大の要因は、サービスの質そのものよりも船内オペレーションにおける「過密と同期行動」にあります。
ジャパネットがチャーターする「MSCベリッシマ」は、乗客定員5,000人を超える世界最大級のメガシップです。海外の通常航海であれば多国籍な乗客がそれぞれの生活リズムで朝食を摂り、プールサイドで過ごしますが、日本人シニア層が中心となるチャータークルーズでは、「早朝6時台の一斉起床」「朝7時のビュッフェ集中」「寄港地到着時の全員同時下船」という極端な行動の同期化が発生します。
この結果、朝のビュッフェ会場ではトレイを持った乗客が長蛇の列を作り、席を確保するのに20分以上かかるケースが頻発します。さらに、中央エレベーターホールでは何本待っても満員で乗れない事態が重なり、足腰に不安のある高齢者やその同伴者から「移動だけで疲弊した」「まるで通勤ラッシュのようだ」という深刻な苦情へと発展しています。
また、寄港地での下船手続きにおいても、数千人が限られたタラップに殺到することで1時間以上の待機列が生じる日があり、これが「時間の無駄」「段取りが悪すぎる」という不満の温床となっているのが実態です。