メディア環境の劇的な変化も、彼らにとって強力な追い風となった。『しくじり先生 俺みたいになるな!!』のようなバラエティ番組は、過去の栄光と没落を赤裸々に語ることで「失敗をエンターテインメントに昇華する」新たなフォーマットを確立した。ブレイク当時の苦悩や転落の舞台裏をユーモアを交えて語る姿は、視聴者に強い共感と人間味を感じさせ、タレント価値の再定義をもたらした。
さらに、TVerによる見逃し配信の定着や、ABEMAによる尖ったオリジナルバラエティの隆盛が、地上波の枠組みから外れた芸人たちに新たな発表の場を提供している。アルゴリズムによる偶発的な再バズや、ニッチなファン層をターゲットにした長尺トーク番組の需要は、酸いも甘いも噛み分けたベテラン一発屋芸人にとって格好の主戦場となっているのだ。