1979年にリリースされ、ミリオンセラーを達成した名曲『大都会』。ムッシュ吉崎の低音と田中昌之の高音が織りなす極限のコントラストは、日本中に衝撃を与えた。だが、頂点を極めたグループの内部では、音楽性の違いや活動方針を巡る摩擦が少しずつ深まっていた。
グループ脱退を巡る真実について、後に本人が語ったところによれば、過密なスケジュールによる身体的疲弊と、ボーカリストとしての表現の追求が引き金となったという。クリスタルキングという巨大な看板を下ろし、ソロの道を歩む決断をした背景には、自分の声を命懸けで守り抜くという切実な選択があった。