スマートフォンの普及とSNSの定着により、サプライズの受容形態は劇的に変化しました。かつては家族や親戚とお茶の間で「あっ」と驚くだけだった体験が、現在はリアルタイム実況を通じて数百万人と驚きを共有するソーシャルイベント化しています。
生放送中に事前告知なしの紅白歌合戦サプライズゲストが登場した瞬間、X(旧Twitter)の日本のトレンド上位は関連ワードで埋め尽くされます。ネットの反応と驚きの声をテキストマイニング分析すると、「鳥肌が立った」「この1曲のためだけに紅白を観た価値があった」といった感情語が急増し、それを見た未視聴層がテレビをオンにするという「呼び戻し現象」が発生しています。
一方で、視聴率と世間の評判の相関関係にはシビアな側面もあります。世帯視聴率のみならずコア層(13歳〜49歳)の個人視聴率が重視される現在、サプライズがあまりに内輪受けであったり、告知先行で中身が伴わなかったりした場合、「期待外れ」「サプライズ商法」として厳しい批判に晒されるリスクも常に隣り合わせです。